渓流釣り釣行記 27

岩魚のめは写真とビデオが多い渓流釣りのサイトです

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H18年9/16~17栃木 今シーズン最後Byテンカラ釣行記
憧れているだけで全然進歩しない私のテンカラ。今回はそんな私にテンカラ釣りを教えてくださる方々との釣行でした。

     登 場 人 物
渓流界のテリー伊藤!中尾章男さん
「しなそば麺坊」
           中尾さん
太陽みたいな人!(頭の事じゃないよ)(^^ゞ
「一緒に居ると楽しい」中尾さんはそんな方だと思います。だから皆が集まるんですネ。
実は私、中尾さんが渓流釣界では有名人ということを知らなかった。HPを見て「文章上手いなぁ」と感心したんですが、それもそのはず『つり人』などの専門誌に記事を書かれていたプロだったんです。無知でスイマセン。中尾さんは明るい硬派です。主張がハッキリしていてとっても小気味いい!私が男だったらこういう人になりたいな~
お金は貯まんないだろうけど…
          SYUさん
ヒューマンな鉄人。お会いしたのは2度目ですが、ご一緒したのは初めて。HPの印象から華奢でシャイなロマンスグレーというのがSYUさんのイメージでしたが、実態はパワフルな行動派。大柄なのに身のこなしが素早いから、まるで森を突進する雪男(?)みたいです。(^^ゞ
とにかく足が早くて着いて行くのが大変!
プロカメラマンで、上記の中尾さんの写真もSYUさんが撮ったもの。人の輝きを撮ることができる凄い方だと感じています。今回の釣り場はSYUさんが大切にしている渓でした。
岩魚を釣るカメラマン syuさん
渓流にひっそり咲く花のような荒川2号さん          荒川2号さん
ネットでの交流もなく今回初めてお目にかかりましたが、まったく違和感を感じなかったのは荒川2号さんの人柄だと思います。
我の強い私とは正反対なタイプの女性。控えめでおっとりしていて、でもシンは強そうな…
常にさり気なくサーポートしてくれて嬉しかったです。単細胞人間の私と違い、荒川2号さんは間違いなく賢い方です。「岩魚のめ」を面白いと言ってくれたのが嬉しかったです(*^_^*)

9/16 7:30千葉発。11:00に中尾さんのお店「しなそば麺坊」着。
土曜日なので中尾さんは仕事。集合時間は夜の8時頃でした。お店は他府県人には多少分かり難い場所。今年4月に自作の毛鉤を届けに行っただけなので、暗くなると絶対に迷うと思い事前に確認した訳です。店舗を撮影しただけで釣り場に向かいましたが、まさか中尾さんが中から手を振っていたとは知らなかった^^;
栃木県鹿沼市の「しなそば麺坊」
大芦川本流 少し上流の大芦川
大芦川は増水気味。鮎師がたくさんいました 東大芦川です。ゴミが多いような
増水してます しかし流れが速い!

 川幅約6m、水量と流れの強さで川の中の遡行が難しい
川の水はキレイ
最初の山女魚 アタリはないしヒットしてもバラスし…(T_T) ようやく釣れた7cmほどの山女魚が異常に嬉しかった~
餌はいつものイクラと先月クラさんに頂いたブドウ虫です。冷蔵庫に入れて一ヶ月以上経つのに立派に生きている!
      ブドウ虫のビデオ
クラさんに貰うまで使ったことがありませんでしたが、けっこう可愛いですネ。手がふさがり仕方なく咥えたりましたが気持ちの良い唇触りでした。
ソテーなど美味しいんじゃないかなぁ。
アクシデント「顔面強打」顔面をしこたま岩面にぶつけました。ヌメヌメと滑る岩で手が滑りストレートに顔をぶつけた!鼻ではなく(?)口で全身を打ち身した感じ。数日間頭痛が止まらなかったので、おそらく軽いムチ打ちになっていたのかも知れません。
アクシデント「ゴミに救われた」気持ちがなえてしまい撤収。川を下るとまた滑りそうで、ガムシャラに崖を登ってみると踏み跡があるじゃん!人から逃げて渓まで来て、こういう時は人の香りが異常に嬉しいんだな~。いい気分でたどっていると途中から再び川に降りて行く様子です。私は踏み跡から外れて崖を登る事にしました。ところがガレガレ薮薮で迷走した挙句、遂には絶壁で行き止まり!「どうしよう!?道路は何処なんだよ~(>_<)」
川虫みたいに這いずっていると少しずつゴミが増えてきました!

「ゴミの量と道路との距離は比例する」 大発見だ~!(~_~;)
ゴミが目印に助けられた!?
移動中に見かけた看板とそれを記念して去年立てられた石碑。
←RO

地元の方がこんなに大切している川なのに…ゴミの多さが悲しいですね。

支流の入口はチャラ瀬でした東大芦川の支流

ここでも釣れない。ようやく来たチビ山女魚はスレ…
SYUさんは山女魚、中尾さんは岩魚のスレが多いと言います。皆さんはどっち?           
      RO→
アクシデント「体が飛んだ」台風13号の影響で時折小雨が降るような天候でしたし、この支流に入った時点で既に午後4時を過ぎていました。1時間も経つとすっかり暗くなって目印さえ見え難い状態。ただ比較的に平坦で歩きやすいこともあって、私は貪欲に竿を出し続けていました。

高さ70cm程の岩を越えようとして岩の向こう側の直径10cmの木につかまった時です。
グジャッと鈍い音して体が空中を飛びました。スローモーションみたいにゆっくりと落下しながら、右手に折れた木を握り、左手の竿が薄暗い空にフワ~ッと孤を描く様子もハッキリ見ていました。
「たのむ!岩に頭だけはぶつけないで!」「ここで死んだら中尾さんたちが可哀そうだ」
ドサッと音がして私は枯葉の上に仰向けに落ちていました。
周囲にはいっぱい岩があったのに、それを飛び越して柔らかい地面に落ちたんです。
きっと全体重を木にあずけたため、バク転するような勢いで飛んだんでしょうねぇ。
瀬畑雄三氏のレンからラインはテーパー
お店に着いたのは午後の7時半頃だったでしょうか。しなそばを食べながら中尾さんや川上さんの載っている「つり人」を見たら…ありゃ~ヒゲはないのに毛がある!(^o^)
でも良く見ると今の中尾さんと変わらぬ笑顔。ブラックバス問題でつり人社と対立後、中尾さんが同社発行の書物に記事を書かれることはありません。
◆右の白黒の毛鉤はSYUさんのお友だちosanaiさんの制作。これが素晴らしく浮くし良く見えて最高でしたねぇ。今度頂けることに!osanaiさんに感謝。
◆上の黄色いラインは中尾さんのテンカラのお師匠様瀬畑雄三さんのものです。これも貰っちゃった!荒川2号さん・SYUさん・中尾さんと深夜2時まで飲んで話して、飲んで笑って楽しかったです~
逆さ毛鉤・パラシュート…色々な毛鉤 ウサギの毛とカラスの羽の毛鉤はすごい!
毛鉤をいっぱい頂きました~


渓と男達 岩魚を求めて 突き進む二人 絵になりますね~
             9/17 SYUさんのパジェロに全員同乗して現場へ
そこはSYUさんの息子さんが中2の時に43cmの巨大岩魚を釣り上げた渓でした。私は中尾さんの背後霊になって…ところがこれが意外と難しかったんです。とてもシビアな岩魚で、ほんのわずかな気配も察して一瞬で隠れてしまう。
餌釣りなら多分竿をかざしただけで逃げるでしょう。ですから中尾さんに近づき過ぎると邪魔になるし、離れていると見えないし…(ーー;)
帰宅後も繰り返し見られるようにと、この日の記録はほとんどビデオになりました。★印はビデオにリンク
sexyな後姿…? 遠くて見えないな~
ほふく前進★ 岩陰から★
真剣な中尾さん 伝承毛鉤からドライに転身!?
なかなか出てくれません★ 仕掛けが見えますか?★
頭じゃない!ラインです ◆中尾さんの仕掛けは4号フロロカーボンのレベルライン。途中にピンクのインジケーター(50cm位)をかませています。これが目印になるわけですね。
本来毛鉤を沈めて釣るタイプの中尾さん。ドライ毛鉤でのテンカラは今回で2度目でした。
◆SYUさんもフロロのレベルライン(4+0.8号)。1,500円の竿をテンカラに改良したもので同じ竿を7本もストックしているとか。
あとで分かった事ですがグリップは人差し指ではなく親指を軸としたスタイルでした。
SYUさんの一歩は私の3歩! 逃亡者ではありません
剣客です★ 逃亡犯?★  
 RO
みんなでランチ       暫し休憩
カップ麺・シート・お茶etc…
SYUさんの車はドラえもんのポケットです。何でも出てました(^o^)
それに良く動く動く!マメ!やらないのは料理だけ。料理は中尾さんがお手の物だからベストコンビですね
焚き火の中から虫
枝の中の虫を捕る★
でも面白い!
来年こそテンカラで釣るぞ~
                 わ~い、やっと竿を出せました
◆「そこで止まって、まずは左の駆け上がり」「ハイ、もう一歩前に出て次は右の岩の下」と中尾大先生の指導を受けながらやってみたものの、まったくダメ!
こんなヘボなテンカラにも岩魚は何度か飛び出してきました。でもビックリして反射的に竿を上げてしまうんです。
「遅アワセ」と言われても…体がねぇ。頭上から「へたっぴ~~~」とSYUさんの声がしました。クソッ(T_T)
◆次は更に下流まで戻ってSYUさんと。この先生は中尾さんより厳しい。プッカリ浮かんだ毛鉤が突然消えて…「な~にやってんの!何でアワセないの」
心の声「遅アワセしたら遅過ぎただけでブツブツ・・」
毛鉤が岩の向うに流れてSYUさんが「来た!」と叫ぶ??何があったか分からない!
心の声「SYUさんは私より30cmもデカイから見えるんだい」
さ~ぁ遂に夕まずめ、本命のポイントに出撃!!! 本日のメインイベントです!
中尾さんの後ろでビデオを廻しながら見ていると…やったあ!
\(^o^)/バッチリ撮影もできましたよ~。

↓中尾さんがヒット!ビデオ1
ビデオ2
  岩魚を釣った瞬間

SYUさんに大岩魚がきました!釣れた瞬間は撮影出来ませんでしたが、生まれて初めて27cm以上の岩魚を見ました。(^o^)
             SYUさんの大岩魚→

    ビデオ1 → ビデオ2 → ビデオ3
約40cmの大岩魚
渓流に立つ師匠とお弟子 ◆荒川2号さんはまだ釣りはやった事がないのですが、先日「水トレ」に参加したそうです。次に会う時には、きっと中尾2号になってテンカラ竿を振り回しているんじゃないかな~(^・^)
中尾さん宅にもう一泊させて頂いて翌18日に帰宅。
これで今年の釣りは終わりました。
釣果はパッとしませんでしたが、中尾さんやSYUさんと釣行できた事、色んな話を聞けたという点では大漁!良い形の釣り人2匹ゲットしました(^v^)
中尾さん・SYUさん・荒川2号さんありがとう。

                        私のテンカラ考
童話「竜の子太郎」で岩魚を釣ったのは木こりです。木こり仕事の合間での釣りは、テンカラに間違いありません。
テンカラ釣りがやりたいと思って竿を3本も持ってます。(^^ゞ でもほとんどやっていないし当然釣れたこともありません。今回も釣れませんでした。でも少し分かった事があります。
★ポイントの近くに立ちすぎ!多くの方から指摘されるんですがまだ直らない。反省(ーー;)
 特に今回の岩魚たちのように神経質な魚は距離を置く必要がありますね。
★ならばもっと飛ばせないとダメです!正確じゃないし飛ばないのではどうにもなりません。
 これは訓練あるのみ。オフはマジメに練習します!
★魚が飛び出てくれないとアタリが分かりましぇ~ン!
 岩の反対側のように障害物で毛鉤が見えない場合はどうやって判断するんでしょう…?
 つまり毛鉤が沈んで見えなくなったら、どうやってアタリを判断するんだ…?
 「ラインの動きを見る」と中尾さんは言っていたけど・・・・んんんん(;一_一)
★さらにアタリがあっても合わせるタイミングが取れましぇ~ン!
 中尾さんのもSYUさんのも見たんですが、やっぱり分かんないです。(>_<)

こんな具合ですから私がテンカラで釣れるのはまだまだ先なんだろうな…

子熊と遭遇したら               オマケの話
今年は熊の被害が多いですね。天候不順で餌不足になり人里近くに出没するからのようです。
(中尾さんから聞いた話)
熊はとっても人間を恐れているので、素早く人の気配を察知して逃げてしまいます。ですから滅多に遭遇はしません。ただ子熊の季節は母熊が子熊を守ろうと襲ってくる事があるので危険!
もし小熊を見かけたら必ず周辺に母熊が潜んでいるので、絶対に子熊に近づいてはいけません。母熊と子熊の間に立つと襲われます。母熊の位置が分からない時は来た道を戻ることだそうです。


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