釣りの本 写真と感想 |
釣りの本を紹介します。個人的な感想に過ぎませんが参考にして下さい。 |
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釣りの風景 | 詩人で直木賞作家の著者が釣りについて悲喜交々を綴ったエッセイ。ヤマベ(=オイカワ)とヤマベの住む環境を好み、ヒガイ・タナゴなどの小物釣りについての釣行話。 S20〜30年の話だから、多摩川の水で顔を洗うなど、当時の川の景色は今の渓流に匹敵する美しさがあったのだろう。 |
ヤマメが釣れる人釣れない人 | 本流釣りの第一人者と言われる細山長司氏が本流釣りの釣り技を面白おかしく解説した一冊。釣りの基本的な事柄を「上手い人・下手な人」という手法で分かりやすく説明しているので、本流釣りでなくても参考になる点がある。マンガも挿入され読みやすいので特にビギナーには良いかも。 |
あまご便り | 19歳からアマゴ釣りに夢中になった女性釣り師の草分け(?)渓流釣りにまつわる短編のエッセイ集。素石氏・竹株氏などの名人も登場する。女性の渓流釣り師に対する男性の反応は昔から進歩していないと分かった。彼女が好きな川が次々と荒れていく話は寂しい。 | 続釣魚礼賛 | 海釣り7割渓流釣り4割。 千葉県の南房総に「花山居」と名付けた釣り用の別宅を構えて釣り三昧日々を送っていたS50年代の釣り話。私も同じ千葉県在住のため渓流の釣り場も海釣りも知っている地域が多く身近に感じた1冊。小気味いい文章なので海釣りも面白く読めた。 |
攻めの山女魚釣り | 二階堂氏はルアーのごとく餌にアクションを加える誘い釣り。仕掛けから釣り方ま現在主流とされている釣り方とは正反対とも言える。賛否はあると思うが私的には好きな釣法かも。 単なるテクニック本ではなく山女魚の行動分析や何故誘い釣りが良いかの説明が興味深い。 |
ヤマメ・アマゴその生態と釣り | 奥多摩の水産試験場に勤務し、その頃研究・観察したヤマメの生態について「トラウト」など鱒類の分類だけでなく川虫もダン・ニンフなどの用語を使用。視覚・聴覚・嗅覚の項目と人工孵化〜飼育〜放流までの養魚場の作業についての項目は興味深い。 |
釣魚大全 | 釣りの精神に変わることはないから参考になる話は一杯詰っている。特に鮒愛好家にはおススメ。ほとんどがへら鮒釣りの釣行記で関東の鮒釣り場が数多く登場する。渓流釣りに期待していて読むと少々物足りないかも。(余談:上記『続釣魚礼賛』の表紙と同じ絵だが、この本の方が8ヶ月発行が早い) | ひたすら渓流釣り | 22名の著名人のエッセイ集。渓流釣りばかり、特に岩魚釣りが多くて個人的に嬉しい。どの作品も優劣着け難い面白さがありおススメ。 森秀人 田中祐三 田淵義雄 桂歌丸 根深誠 佐々木一男 天野礼子 西野喜与衛 加藤須賀雄 綾部丹堂 橋口盛典 矢口高雄 高橋康生 夢枕獏 笠木寛 佐藤智弘 高木国保 湯川豊 飯田龍太 山本素石 開高健 |
夢・岩魚 | 岩魚や釣りを題材ににした時代小説。 釣り好きな主人公(お侍)が遭遇した不可思議な出来事4篇。場面や内容が幻想的で四谷怪談を思い浮かべてしまった。 釣りの本と言うのではなく完全な小説。 |
山里の釣りから | 群馬県上野村を舞台に釣り・川・森林の衰退と同時に山村の生活や文化の変化を問題視している。現代社会への警告が伝わる。S55年発行だから2年後には村にある御巣鷹山に日航機が墜落する。村の文化はその後著しく変化したのは間違いない! |
イワナが笑った | 西山徹氏はTVにも出演される有名なプロフライフィッシャー。カラッとして明るい内容だが魚や渓流の大切さがキチンと伝わる。日本・世界を飛び回って体験したエピソードが綴られている。テンカラからスタートした著者。フライフィッシングの魅力を伝えている。 | イワナの昼下がり | 世界各地での釣行や釣り事情中心に、妻や子供をフライフィッシングに巻き込んでゆくエピソードなども加わったエッセイ集。 |
ヤマメのつぶやき | 『イワナが笑った』の続編。ヤマメに限らずクロダイ・二ゴイ・フッコ・バス他各地でのフライフィッシング釣行のエッセイ集。著者の明るい性格が見て取れるような写真がたくさん挿入されている。全編にフライフィッシングが大好きだという思いが描かれている。 | イワナの顔 | 日本全国58河川でネイティブ岩魚を求め、著者とカメラマンの2人で釣り歩いて収集・撮影・分類した貴重な一冊。 果たしてその岩魚が本当にネイティブなのかは疑問も残るが、写真が豊富で美しく、岩魚の個体差や種類の違いが目で確認できる点は素晴らしい。 |
釣りにつられて | 夢枕獏氏が選んだの20編のエッセイ集。佐藤后石の「雪代山女魚」を読むと当時はどの川にも岩魚・山女魚がウジャウジャいたことが良く分かる。 桂歌丸 佐藤后石 桜井均 井伏鱒二 開高健 天野礼子 山本素石 瀧井孝作 島村利正 室生朝子 湯川豊 山村聡 西園寺公一 矢口高雄 野村万蔵 野田知佑椎名誠 辻まこと 夢枕獏 森秀 |
釣り坊主が行く | 1998〜2000年『Outdoor』に連載されたものを収録。渓流釣りを中心に海釣りからギャンブル・ロックバンド・除霊までエピソードが満載。お坊さんとは思えないような強烈なキャラクターだ。軽いタッチで描かれているが釣りへの情熱と腕前は相当なもの。研究熱心で創意工夫も凄い。HPはここ |
麦わら帽子の 釣り本散歩 |
自身の人生観を12冊の本を通して語っている。 「わたしの隅田川」鈴木鱸生 「幻談」幸田露伴 「川釣り」井伏鱒二 「釣の楽しみ」瀧井孝作 「釣魚迷」西園寺公一 「釣りの風景」伊藤圭一 「つり人生」土師清二 「露伴の釣り」開高健 「釣魚探究」佐藤惣之助 「釣りする心」日高基裕 「私の釣りの旅」室生朝子 「竿忠の寝言」中根音吉 「釣り天狗」朝倉文夫 「蘭童つり自伝」福田蘭童 |
渓流味づくし | 題名どおり渓魚・山菜・キノコなど釣りに付随する食がテーマ。中でも『「ツルさ」と岩魚』はツルさの岩魚料理の腕にビックリ!とても印象に残った。料理のプロが山女魚より岩魚の方が美味しいと言っている『山暮らしの食卓』は嬉しい。 盛川宏 岸田緑渓 戸田秀雄 根岸治美 森茂明 黒田晶子 井戸道也 藤井淳重 池学 春田光治 福田伴男 杉瀬祐 立岡洋二 麻那古主税 加藤 ト之 山本素石 |
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 |
312種18目53科145属を写真約1500点と生態・形態・分布などの解説を加えて掲載。2001年に改訂版を発行。 720頁におよび5cmの厚さがある。水中写真も美しく内容も充実した立派な写真図鑑だ。 写真:桜井淳史他 |
渓流つり大全 |
仕掛けや装備などの初歩的な事柄から岩魚ヤマメ・アマゴの生態や分布のほかフィーダーレーンという高度な釣法まで詳しく解説。 300頁に及ぶ読み応えのある1冊。 |
わが回想の谿々 | 「大イワナの滝壺」の続編。 大岩魚を求めて厳しい遡行の末にたどり着いた岩魚の楽園とそこでの釣りのエピソードなどS50年頃〜63年までの13編の釣行記。 |
風のテンカラ師 | 釣行記ではなく釣りと釣りにまつわる様々な出来事を面白おかしく書いてある。著者の日常や周りの人々の四方山話が全23編。 |
水の誘惑 |
読み応えがある。幸田露伴「幻談」も収録。林房雄「妖魚」デビッドV・レディック「湖の女王マ・キイ」モーパッサン「あな/二人の友」が面白かった。 林房雄 ヘミングウェイ 山本周五郎 佐藤惣之助 梅崎春生 神津和郎 幸田露伴 レディック 坪田譲治 アルテンベルヒ 田木繁 尾崎一雄 ウィルアムスン 緒方昇 獅子文六 坂口安吾 チェーホフ 伊藤圭一 |
マジで死ぬかと思った体験談 |
つり人社発行の『渓流』に掲載されていた「九死に一生」というシリーズをまとめた本の第1弾のようだ。 ショートエッセイ風の軽い内容だが中には読んでいて背筋が寒くなるような体験談もあった。 22人の死にそうになった体験は戒めにしよう。 |
渓魚つりしかの川 | 群馬と特に東北の川での釣行記中心の随筆。初めてフライフィッシィングもいいなぁと思わせてくれた。往々にしてFFマンの作品はカタカナが多く読んでいて意味が分からない事も多々あるがこの作品は全くそれがない。海外の大物釣りの話でもなく日本の森林と川と魚を愛する著者の思いが伝わる。また著者自身が撮影した写真も掲載されていてキレイだ。 | 山女魚歳時記 | 自費出版。1部は「関連書物」2部は「ヤマメ・ヤマベ」の語源の諸説、3部は釣行中心のエッセイ、4部は引退後という構成だ。所々の川柳に「源流や 岩魚の釣りに 名人なし」とか北海道では「ヤマベ釣りに行って岩魚を釣る人は素人」と言うとか。岩魚は不味いし魚品がないとまで散々だ。言いたい事を言い書きたい事を書いているが嫌味がないので逆に笑えた。 |
山の夜を見よ | 「新・釣師列伝」の姉妹編で渓流釣りと夜を題材にした18人の作者の体験談集。全作品が傑作で短編ながら読み応えがある。夜がテーマなので暗闇の中で背筋が寒くなるような話もある。 増田千裕 熊谷栄三郎 村田久 赤羽千民 菅原正志 塩野米松 中村滋 宮本光一朗 森茂明 高木新次郎 大貫時雄 平野肇 西野泰平 潮田順弘 真崎隆治 佐藤吉彦 今西資博 沢渡麗二 |
底なし淵 | 「新・釣師列伝」「山の夜を見よ」に次ぐ渓流ライブラリーのシリーズ第3弾。前シリーズと違い村田久氏だけのエッセイ集だ。「岩魚幻談」に収められている「底なし淵」含め全14編。 序文で井上ひさし氏が自然描写が上手いと述べているが、私は登場する人物表現が好きだ。特に岩手の方言での著者と老人のとやりとりがいい。 |
釣り時どき仕事 | 1996〜97年雑誌・新聞に掲載された釣りを中心とした全52作品のショートエッセイ。売れっ子作家の超過激なスケジュールの中で隙間を縫って釣りに出かけようとする著者のドタバタ・ジタバタが面白おかしく描かれている。釣りそのものの逸話は少ないが、テンポが良く親しみやすい文章。 | 夜明けの森 夕暮れの谷 |
「イワナの夏」から20年を経た2冊目のエッセイ集。全11作品中表題と同じ「夜明けの森、夕暮れの谷」は10編の小作品が収められている。釣法はフライフィッシングでも「バンブーロッドの話」を除いてFFの専門用語も少なく釣り場も日本の渓流。情景描写の上手さは流石。まるで自分が見ている様に感じる。 |
全国雑魚釣り 温泉の旅 |
釣り好き数人が各地の川を巡る車の旅を綴った日記のようなもの。立ち寄った河川数は多いが魚は鮒・鯉・ウグイ・ハヤなどばかり。通りすがりの人との立ち話や仲間同士の日常会話。「何処でどうした」だけの1日の出来事。ハッキリ言って斜めどころか縦に読んで終わらせた。 | 私の釣りの旅 | へら鮒の釣行記。「昭和50年代の中高年女性の鮒釣り」はセピアカラーのスナップ写真のような昔を感じる。 岸に座って長時間動かない鮒釣りは、釣り人が受け取るものが渓流釣りとは大きく異なる。そのため変化や躍動感に欠けるのは鮒釣りの著書に共通しているように思う。 |
二つの魚籠 | 大見出し15、小見出しを加えると26の作品集。鮎釣りが多い。文中の釣り用語や人名についての注釈があり、中には詳しく図解入りで説明しているものも。叔父に連れられて初めて友釣りをした時の話「親掛け」は胸にしみる作品。「五つのエラー」は違う人が書けば爆笑になったかも。 | マジで死ぬと思った 体験談2 |
第2弾。同じく釣り人の危機一髪の体験談。 ちょっと笑ってしまう話からゾッとするものまで全22作品。 S49年の「伊豆半島沖地震」に遭遇した釣り人の話は、被災地の当日の様子が生々しく伝わり迫力がある。 |
渓語り | 著者は『遅合わせ』という独自の釣法で有名なテンカラの名手。最源流の魚止めを求めて、ワイルドな山岳渓流の釣行記19編。「魚止めへの希求」は源流域での放流がネイティブな岩魚の存在を危うくしている状況に警鐘。 | イワナ秘境の追跡 | 岩魚の桃源郷と言われた各地の秘境の今昔と巻末に「釣りよもやま話」として7作のエッセイが収録されている。 それぞれの川・源流の歴史や環境の変化を釣行記を交えて詳しく紹介している。 |
川釣り礼賛 | 千葉県に越した後に海釣りを描いた「続釣魚礼賛」の前作品だ。19編の渓流釣りを中心にした釣行エッセイ。さすがに直木賞作家とあって、描写が豊かで当時の川や人々の様子が目に浮かぶ良い作品ばかり。単独釣行の魅力を再認識した一冊。 | 源流の呼ぶ声 | 会津黒谷川・南アルプス三峰川・檜枝岐と硫黄沢・黒部源流・北アルプス双六川の5章。長野県三峰川付近に山小屋を建てるまでの様子を含めて、源流釣りと山登りを織り交ぜた山の楽しみ方が伝わる随筆。 S40年頃の話なので、今の川や山の状態とのギャップをはっきりと感じる。 |
水辺の怪談1・2 | 1巻は18編、2巻は19編。月刊「つり人」に掲載された釣りにまつわる怪談話をまとめたもの。 軽いショートエッセイだが、中には本当にゾッとするような話も…。 簡単に読めてしまう内容ではあるが、釣りに出かける前には読まない方が良いかも。 |
渓流釣りvol.5 | 「毛鉤研究」の項は毛鉤の作り方・水生昆虫の動きなど。「さよなら、素石さん」は素石さん追悼文17編。その他ショートエッセイ12編。33県33名のミニエッセイ等毛鉤をテーマに構成。 鳥を呑み、水面の岩に頭を乗せて休憩中の(?)の大岩魚を発見した「白昼幻影」が印象的だ。 |
釣りは愉し | H16年で80才の著者は今でも片道530kmを運転して釣りに行く!NHK職員当時の赴任先イギリスでの釣りを含めて全34編の釣行記。好みではない外国での釣り話も、登場人物や話がスマートでとても面白い。40年前の川と今の川を知っている現役の釣り人ならではの内容がいい。 | 旅に出て、釣る | 東大で体育学・スポーツ科学の教壇に立つ筆者が日本各地と世界中を釣り歩いた時の坦々とした記録が、100編を超える。 立派な装丁と表紙の山女魚の絵のみ評価。 生意気言ってm(__)m |
テンカラ解体新書 | テンカラ先生として著名。学者らしいデーターや分析も織り交ぜながら釣りとテンカラの魅力を面白おかしく伝えている一冊。難しい内容でも分かりやすく描かれており、著者の人柄がにじみ出ている。第4章の「ニッポン社会を眺めれば…」と「釣り環境を考える」は共感するところが多い。 | テンカラ狂想曲 |
初めて出会った渓流釣りがテンカラで、以来テンカラ一筋という著者。毛鉤・ライン・竿などの試行錯誤や失敗談、エピソードが盛り込まれたエッセイ。 ウィットがあり軽快で、テンカラの魅力が十分伝わる。テンカラ先生の石垣尚男氏、名人恩田俊雄・中川栄太郎氏も登場する。 |
かげろうの釣り | チョッと変わったマニュアル本。二部構成で前編は毛鉤の歴史や渓流魚の分類、カゲロウの羽化や生態について。そして山女魚を擬人化して描いた有名な「ヤマメの与三さん」など。 後編はテクニックと仕掛け・毛鉤の作り方などが写真と絵で解説されている。 テンカラとは言わず毛鉤釣りと称している。 |
新編かげろうの釣り | ヒット作「かげろうの釣り」から抜粋した「ヤマメの与三さん」ほか随筆7作品と、その後雑誌に掲載された随筆10作品を集めた作品集。ヤマメとアマゴの生息域について書かれた「大菩薩峠を越えた信玄やまめ」は興味深かった。随筆好きの方にはおススメの一冊。 |
かげりうの釣り あとさき | 短編の随筆が31編。30年前の釣行や出来事を振り返った作品が多い。 フライフィッシング独特のカタカナの多用がなく釣法を意識せず読める点がいい。 ただカメラや絵画など釣り以外の内容も多い。 |
釣れなくてもよかったのに日記 |
著者は京都の病院の院長。S49年〜57年まで雑誌「釣り人」に掲載された中から45作品をまとめたもの。 主に海釣りの釣行とエピソードで同行した人々や周辺の人々の様子などがコミカルに描かれている。 |
渓流師の快楽 | 三部構成で前編の一部・二部はまるで論文のよう。 しかも回りくどい文章なので読みづらく分かり難い。 第三部の「話(魚の民話)」は面白い。ただしその解説部分は斜め読みでいいかも。(^_^;) |
旅と渓 |
左ページは写真(モノクロ)右が文章という写真家らしい作り。語り口調で綴られた15作のエッセイと最後の「シラメ釣り」はフライフィッシングについての対談。キャッチ&リリースには否定的で、その理由については反論したい気持ちになった。 |
釣り場にて | 昭和37年〜56年に雑誌で発表された作品の中から38編をまとめた随筆集。著者が同行したり、偶然出合った人物についての作品がいくつかあるが、その中の「上州のイワナ釣り師」に登場する月岡名人の静かに釣る釣り方には感心!ほんとかな〜ぁ?試してみよう。 | 私の釣魚大全 | 17編の釣りエッセイ。 タナゴ釣りの一話があり、数釣りを競うタナゴ釣り師に対して痛烈に批判しているのが小気味いい!国内外での大物釣りが多く、趣向が違い過ぎるため想像力の乏しい私にはイメージができない作品もあった。釣り人というよりハンターに思えた。 |
風のテンカラ師 |
「つりマガジン」「別冊フィッシング」に掲載されたものに1作品を加えた全23作品の釣行記中心のエッセイ集。各地の釣行記は魚がヒットした時の様子などをリアルに表現しているが、正直言ってあまり読み応えはない。軽いタッチで読みやすいのだが少々薄っぺらい感じ。 | やまめを追って |
題名に反して、内容は釣りではなかったけが、現在私のベスト10に入るほど面白い!人間を簡単に呑み込む滝壺に素潜りで挑み、山女魚を素手で捕まえ、資料・研究するという凄い人物。文章は上手いとは言えないが体験そのものがショッキングなうえ、心臓がバクバクするリアリティーがある。特に「蜘蛛が淵」「後家が淵」は圧巻! |
山女魚に惚れた |
おそらく「週間釣りサンデー」に記載された作品をまとめたもの。27の短編エッセイになっているが内容は?「渓流の寄り道」で私が書いている「ある一冊」とはこの本のこと。大正2年生まれの方だから、当時では普通のことだったとも想像できる。特別印象に残るエピソードはなかった。 | 現代テンカラ |
テンカラ釣りの解説本だが一般的なマニュアル本より読み応えがある。著者オリジナルのテーパーラインの作り方、毛鉤の巻き方ほか道具類の解説から振込みやポイントの選び方、釣り方などなど、細かく丁寧に写真や図解入りで説明されている。後半のQ&A含め、テンカラ釣りでなくても参考になる点が多いはずの内容。 |
イワナ・ヤマメが楽しく釣れる |
北海道から東北の釣り場と周辺の温泉や観光名所を地図入りで詳しく案内している。随筆は、オニギリを与えたカラスがお礼に(?)リンドウの花をを置いて行った話など、最後に3編あるだけで残念!後半の付録では仕掛け・釣り方と豆知識というワンポイントアドバイスがあるが、ヤマメ・イワナの雌雄の見分け方他、私には結構目からウロコ! |
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