釣りの本 写真と感想

釣りの本,写真と感想
岩魚のめ
               
釣りの本を紹介します。個人的な感想に過ぎませんが参考にして下さい。
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秘境釣行記秘境釣行記 著者が10代だった当時(戦前)炭焼きと職漁を生業とする家族と共に、北海道の原生林をヤマメを追って生活する日々を描いた作品。著者が70歳を過ぎて書いたとは思えないリアルさと迫力は自分もその場に立ち、保(たもつ)少年と共に数千匹のヤマメを釣り、崖を登り、汗を流し、驚き、思わず声が出てしまう。単なる釣行記を越えたスペクタクル作品に著者の非凡な才能を感じる。残念だが作品は少なく他は「アラシ」「羆吼ゆる山」の2冊のみ。       岩魚幻談岩魚幻談 不思議な話、驚くような岩魚の生態など岩魚にまつわる20作品の随筆集。短編だが読み応えのある作品ばかり。
過酷な環境に、生きる気力を失った岩魚が、まるで救いを求めるように釣り人の鉤に掛かる「岩魚が老いる」は涙が止まらなかった。
船井裕・沢田賢一郎・熊谷栄三郎柴野邦彦・内山 節・田中祐三・芦沢一洋・阿部次郎・鍛冶英介・神田稲見・亀井巌夫・根岸治美・武田恵三・中西智章・西野喜与衛村田久・田渕義雄・中沢孝・山本素石・湯川 豊
 岩魚幻談      PART2岩魚幻談2 Par1より近年の話が多い。岩に飛び乗り蛙を食べた岩魚、人間でも遡行が厳しい山砂を這い登る岩魚などワクワクして読んだのは今野保氏の「秘境の大岩魚」釣り人の心の片隅にある罪の意識にふれた多弥雅夫氏の「めっかちイワナの復讐」も印象的
村田久・宮田○俊・熊谷栄三郎・今野保・塩野米松・岸田緑渓・芦沢一洋・多弥雅夫・真ア隆治・森茂明・神田稲見・中村滋・島崎憲司郎・白石勝彦・西野泰・平野肇・綾部丹堂・湯川豊
 新・釣師列伝新・釣師列伝 奥羽山地、猟と釣りの名人勘介じいさんが引退した本当の理由は…不思議な話「罠」他、渓流釣りに魅せられた17人の随筆。

菅原正志・高木新次郎・宮元光一郎・熊谷栄三郎・佐藤成史・村田久・増田千裕・平野肇・名取武雄・中村滋・潮田順弘・真崎隆治・大島秀行・戸門秀雄・生島春章・佐藤吉彦・湯川豊
イワナ
その生態と釣り
イワナその生態と釣り
著者は釣り好き岩魚好きが高じて水産試験場に勤務し岩魚を研究。「分類・生態・生理環境・釣り方」など難しい項目が並んでいるが、釣りを前提としているので学術書的な難しさはなく、とても楽しく読める。それでいてデーターや研究成果がしっかりしていて非常に勉強になる。唯一随筆以外でお薦めの本。  秘境を巡る
    釣りの旅
秘境を巡る釣の旅
佐々木さんのS30〜40年
の釣行記とエピソード。
発行時に77歳に成られている佐々木さんの「あとがき」は胸にしみる。
泙川・老神温泉など聞いた事のある関東圏の渓が描かれていて、今年(04年)私も行ってみようと思ったきっかけとなった一冊だ。
  月山旅情 月山旅情 数多くある随筆に中から24作を収録。亡くなった息子さんを想う佐々木さんの姿が心にしみる「さすらい」はS55年発行の『朱鷺の翔ぶ谷』の「寸又川・逆河内で泣く」を書き変えた作品のようだ。
釣号『一女魚』の佐々木さんらしい作品が揃っていると思う。
 渓流釣り余滴渓流釣余滴 鳥を丸呑みしても尚ハリに掛かる大岩魚、岩魚とドジョウの生存競争など水田脇のドブ川での爆釣話「泥鰌ッ子岩魚」は痛快。
『われわれがイワナを釣って食うのは必然ではない。しかしイワナがドジョッ子を食うのは必然だ。それが自然でわれわれの釣りは不自然なのだ』と。
 北の釣り余情
北の釣り余情
『月山旅情『「渓流釣り余滴』との三部作の1つ。「わが渓流元年」では初めて釣った岩魚に「まぐねぇ魚」という叔父の一言を不満に思う一男少年に思わず同調!S40年後半から60年初頭の釣行記とエピソードが収録。佐々木さんの「一魚」は山女魚のことのはずだが…どの作品も岩魚の登場の方が多い。 渓流師
  …風のように渓流師…風のように
S61年記の随筆集。所々に写真があって当時の様子が伺える。随筆やエッセイ・釣行記にはカットが挿入されてる事はあっても意外と当時の写真は少ないから貴重だと思う。。
「秘境のころの室谷川」では愛用の竹竿小次郎を折るほどの大岩魚が!
私にとって昔の渓流と昔の釣り話ほど刺激的な釣り話はない。
釣り達人たち
     の裏話
釣り達人たちの裏話
渓流に限らず鮒釣り・海釣りetcの釣り達人の紀行文やエッセイなど短編全57編。『釣りの今昔』『失敗談』『不思議な魚』他のカテゴリーに区分されて『奇想天外・ユーモア』の中の「イワナとのかけひき」はルアーを追って石の上に這い上がってきた岩魚の滑稽な様子に笑ってしまう。 続釣り達人たち
     の裏話
続釣り達人たちの裏話
「釣り達人たち…」の続編。芸能人含め様々なジャンルの釣りを有名無名の釣り達人がそれぞれの思いやエピソードを綴っている。
S50〜60年代の釣り本を読むと高度経済成長の真っ只中で、釣り人は自然破壊と釣果の低下を嘆いているが、今の私には羨ましい話ばかり。
朱鷺の翔ぶ谷
朱鷲の翔ぶ谷
寸又川で見た青年と亡き息子さんの姿が重なり、噴出すような悲しさで河原につっぷす佐々木さん。一緒になって泣いた印象的な「寸又川・逆河内で泣く」ほか紀行全文36作。東京渓流釣人倶楽部の結成までのエピソードも。「キジをうつ」という言葉と意味をこの本で初めて知った。  秘境釣行三昧
秘境釣行三昧
14作の紀行文が収められている。
「三面を恋う」は手首を骨折した状態でも釣り続ける佐々木さんの性格が良く分かる一作。
「今度は先に行くぞ・亡き釣友を偲ぶ」は、親しい友人と思い出を共有する釣りも良いかも知れない…と思った作品だった。
ヤマメの世界ヤマメの世界 佐々木さんには非常に珍しく渓流釣りの道具やテクニックについて書かれた一冊。
しかし良くあるマニュアル本より、はるかに凄い!ご自身が実施している釣り技を公開しているような充実した内容で読み応えがある。
去年の渓
    明日の渓
去年の渓 明日の渓
紀行文29作と詳しい釣り場案内が記載されてる。
佐々木さんの随筆や釣行記は私にとって身近な関東の川の登場する。特にこの本は多いので好きな1冊だ。
「北上州・泙川のさすらい」もその1つ。小便岩の逸話は愉快で笑ってしまう。
イワナ・ヤマメ釣りへの誘いイワナ・ヤマメ釣りへの誘い 右の「渓流探釣記」同様2章は仕掛けや道具・竿の手入れ・季節による釣りテクニックなどの紹介で、2章からは随筆を挟みながら東北・北陸・信濃・山陰の渓流を細かく紹介している。
登場する川を知っている方は、川の変化を痛感するのではないだろうか。
渓流探釣記渓流探釣記 1987年発行にしては斬新な一冊かも。一章は渓魚の習性・道具・仕掛け・餌などのマニュアル。2章から4章までは写真や地図を交えて釣行記とポイント紹介。さらに数編挿入されている随筆など、釣りのアラカルトになっている。
「隠し沢の悲劇」は著者が5年かけて移植した岩魚の桃源郷とその終末。怒りと無念が伝わる話だ。
秀渓回帰秀渓回帰 テーマは本流の大物釣り。手記・釣行記・インタビューなど様々な形式で19人の有名な大物釣師が登場する。詳しいポイントマップや遡行データーも掲載。
恩田俊雄・荻野成基・細山長司・小島一郎・伊藤稔・中川靖二・吉川栄一・市川正夫・大山勝五・鈴木竿山・相田尚志・高橋辰巳・高木昭・清水勝夫・安野禎彦・高桑信一・大野雅彦・林田秀樹・佐藤成史
平の小屋物語
平の小屋物語
平の小屋当主、佐伯さん親子3代の歴史とそれぞれのエピソード。黒部の厳しい環境の中、当主として生きてきた父と子の深い思いを感じる。
独特のテンカラ釣法に驚くし、毛鉤を5m先の茶碗に正確に投入する業や1mを越す巨大岩魚など、『釣りキチ三平』を彷彿とさせるような逸話が登場する。
岩魚山脈岩魚山脈 新聞記者だった著者が遭遇した岩魚釣りにまつわる人間模様や岩魚模様11作。「あんた、あいつの目をよう観察したことがあるかい。あの目は、いつもどっか彼方を見つめているように見えねか。」と老人の言葉で始まるプロローグ。愛知と岐阜の渓を舞台にS50〜60年の渓流釣りの様子が良く見える作品 みちのく源流行みちのく源流行 題名通り青森の源流釣りの紀行文。著者は明大山岳部を経て日本山岳会に所属。エベレストにも登頂する登山家。渓流釣りと言うより登山釣り。青森の厳しい自然とそこで暮らすマタギたち、伝承や文化を交えて源流釣りのワイルドさが伝わる。詳しいポイントマップに加え写真が多く、モノクロだからかえって味わいがあるように思う。
山釣りのロンド山釣りのロンド テンカラの魅力が充分伝わる一冊。冨士弘道さんや山本素石さんなど当時の一流釣師が大勢登場する。と言っても私は詳しくないのだが…素石さんと同時代に素石さんの事を書いたものは少ないので貴重な1冊だ。釣行記も随筆も熊谷さんの文章は歯切れとテンポが良く面白い。 釣り人の語り草釣り人の語り草 派手な大岩魚釣りやロマンチックな源流もほとんど登場しないが、私のような素人には身近に感じられる随筆が20編収録されている。歌人・版画家というキャリアなのに意外とあっさりした文章で読みやすい。
渓語り・山語り渓語り・山語り 釣りと言うより渓流・川・山と関わって暮らしている人々に焦点をあてた取材記事。
長野県雑魚川の職漁師たちの歴史から始まり、ザザ虫採り・毛鉤作り・熊狩・竿師ほか様々な分野の名人が登場する本。
魚はゆらゆらと
 空を見る
魚はゆらゆらと空を見る
購入後著者が俳優さんとは知って期待せず読んだところが凄く面白い!井伏鱒二・太宰治・黒沢明と親しくしていた様子も盛り込まれているが、それ以上に著者の体験談がユニーク。ゾッとするようなエピソード、声を出して笑ってしまうような話を含め42作。
峠を越えたヤマメはイワナになった峠を越えたヤマメはイワナになった 在住する八王子に近い秋川での藪釣り、南会津の釣行記を中心。装備や地図の見方、山菜やキノコ・魚の調理法、マナー、獣や虫対策を交えて、渓流釣りの楽しみ方を紹介している。説明にイラストが挿入画され分かりやすい。 サケはシロザケ
ヤマメはサクラ
サケはシロザケ ヤマメはサクラ
左記の第二部。マニュアル的な内容は少なく、福島・岩手・青森など東北での釣行とエピソードを記載。
「塩マス」をスーパーで見た事がきっかけでサケ・マス属の分類やサクラマスを追っての旅に展開するパート4は読み応えがある。
釣りの風景釣りの風景 詩人で直木賞作家の著者が釣りについて悲喜交々を綴ったエッセイ。ヤマベ(=オイカワ)とヤマベの住む環境を好み、ヒガイ・タナゴなどの小物釣りについての釣行話。
S20〜30年の話だから、多摩川の水で顔を洗うなど、当時の川の景色は今の渓流に匹敵する美しさがあったのだろう。
ヤマメが釣れる人釣れない人ヤマメが釣れる人釣れない人 本流釣りの第一人者と言われる細山長司氏が本流釣りの釣り技を面白おかしく解説した一冊。釣りの基本的な事柄を「上手い人・下手な人」という手法で分かりやすく説明しているので、本流釣りでなくても参考になる点がある。マンガも挿入され読みやすいので特にビギナーには良いかも。
あまご便りあまご便り 19歳からアマゴ釣りに夢中になった女性釣り師の草分け(?)渓流釣りにまつわる短編のエッセイ集。素石氏・竹株氏などの名人も登場する。女性の渓流釣り師に対する男性の反応は昔から進歩していないと分かった。彼女が好きな川が次々と荒れていく話は寂しい。 続釣魚礼賛続釣魚礼賛 海釣り7割渓流釣り4割。
千葉県の南房総に「花山居」と名付けた釣り用の別宅を構えて釣り三昧日々を送っていたS50年代の釣り話。私も同じ千葉県在住のため渓流の釣り場も海釣りも知っている地域が多く身近に感じた1冊。小気味いい文章なので海釣りも面白く読めた。
攻めの山女魚釣り攻めの山女魚釣り 二階堂氏はルアーのごとく餌にアクションを加える誘い釣り。仕掛けから釣り方ま現在主流とされている釣り方とは正反対とも言える。賛否はあると思うが私的には好きな釣法かも。
単なるテクニック本ではなく山女魚の行動分析や何故誘い釣りが良いかの説明が興味深い。
ヤマメ・アマゴその生態と釣りヤマメ・アマゴその生態と釣り 奥多摩の水産試験場に勤務し、その頃研究・観察したヤマメの生態について「トラウト」など鱒類の分類だけでなく川虫もダン・ニンフなどの用語を使用。視覚・聴覚・嗅覚の項目と人工孵化〜飼育〜放流までの養魚場の作業についての項目は興味深い。
釣魚大全 釣魚大全 釣りの精神に変わることはないから参考になる話は一杯詰っている。特に鮒愛好家にはおススメ。ほとんどがへら鮒釣りの釣行記で関東の鮒釣り場が数多く登場する。渓流釣りに期待していて読むと少々物足りないかも。(余談:上記『続釣魚礼賛』の表紙と同じ絵だが、この本の方が8ヶ月発行が早い) ひたすら渓流釣りひたすら渓流釣り 22名の著名人のエッセイ集。渓流釣りばかり、特に岩魚釣りが多くて個人的に嬉しい。どの作品も優劣着け難い面白さがありおススメ。
森秀人 田中祐三 田淵義雄 桂歌丸 根深誠 佐々木一男 天野礼子 西野喜与衛 加藤須賀雄 綾部丹堂 橋口盛典 矢口高雄 高橋康生 夢枕獏 笠木寛 佐藤智弘 高木国保 湯川豊 飯田龍太 山本素石 開高健
夢・岩魚夢・岩魚 岩魚や釣りを題材ににした時代小説。
釣り好きな主人公(お侍)が遭遇した不可思議な出来事4篇。場面や内容が幻想的で四谷怪談を思い浮かべてしまった。
釣りの本と言うのではなく完全な小説。

山里の釣りから山里の釣から 群馬県上野村を舞台に釣り・川・森林の衰退と同時に山村の生活や文化の変化を問題視している。現代社会への警告が伝わる。S55年発行だから2年後には村にある御巣鷹山に日航機が墜落する。村の文化はその後著しく変化したのは間違いない!
イワナが笑ったイワナが笑った 西山徹氏はTVにも出演される有名なプロフライフィッシャー。カラッとして明るい内容だが魚や渓流の大切さがキチンと伝わる。日本・世界を飛び回って体験したエピソードが綴られている。テンカラからスタートした著者。フライフィッシングの魅力を伝えている。 イワナの昼下がりイワナの昼下がり 世界各地での釣行や釣り事情中心に、妻や子供をフライフィッシングに巻き込んでゆくエピソードなども加わったエッセイ集。
ヤマメのつぶやきヤマメのつぶやき 『イワナが笑った』の続編。ヤマメに限らずクロダイ・二ゴイ・フッコ・バス他各地でのフライフィッシング釣行のエッセイ集。著者の明るい性格が見て取れるような写真がたくさん挿入されている。全編にフライフィッシングが大好きだという思いが描かれている。 イワナの顔イワナの顔 日本全国58河川でネイティブ岩魚を求め、著者とカメラマンの2人で釣り歩いて収集・撮影・分類した貴重な一冊。
果たしてその岩魚が本当にネイティブなのかは疑問も残るが、写真が豊富で美しく、岩魚の個体差や種類の違いが目で確認できる点は素晴らしい。
釣りにつられて釣りにつられて 夢枕獏氏が選んだの20編のエッセイ集。佐藤后石の「雪代山女魚」を読むと当時はどの川にも岩魚・山女魚がウジャウジャいたことが良く分かる。
桂歌丸 佐藤后石 桜井均 井伏鱒二 開高健 天野礼子 山本素石 瀧井孝作 島村利正 室生朝子 湯川豊 山村聡 西園寺公一 矢口高雄 野村万蔵 野田知佑椎名誠 辻まこと 夢枕獏 森秀 
釣り坊主が行く釣り坊主が行く 1998〜2000年『Outdoor』に連載されたものを収録。渓流釣りを中心に海釣りからギャンブル・ロックバンド・除霊までエピソードが満載。お坊さんとは思えないような強烈なキャラクターだ。軽いタッチで描かれているが釣りへの情熱と腕前は相当なもの。研究熱心で創意工夫も凄い。HPはここ 
麦わら帽子の
釣り本散歩
釣りの本散歩
自身の人生観を12冊の本を通して語っている。
「わたしの隅田川」鈴木鱸生
「幻談」幸田露伴
「川釣り」井伏鱒二
「釣の楽しみ」瀧井孝作  
「釣魚迷」西園寺公一  
「釣りの風景」伊藤圭一  
「つり人生」土師清二  
「露伴の釣り」開高健  
「釣魚探究」佐藤惣之助  
「釣りする心」日高基裕  
「私の釣りの旅」室生朝子 
「竿忠の寝言」中根音吉  
「釣り天狗」朝倉文夫  
「蘭童つり自伝」福田蘭童
渓流味づくし渓流味づくし 題名どおり渓魚・山菜・キノコなど釣りに付随する食がテーマ。中でも『「ツルさ」と岩魚』はツルさの岩魚料理の腕にビックリ!とても印象に残った。料理のプロが山女魚より岩魚の方が美味しいと言っている『山暮らしの食卓』は嬉しい。
盛川宏 岸田緑渓 戸田秀雄
根岸治美 森茂明 黒田晶子
井戸道也 藤井淳重 池学 
春田光治 福田伴男 杉瀬祐
立岡洋二 麻那古主税 加藤
ト之 山本素石 
山渓カラー名鑑
日本の淡水魚
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚
312種18目53科145属を写真約1500点と生態・形態・分布などの解説を加えて掲載。2001年に改訂版を発行。
720頁におよび5cmの厚さがある。水中写真も美しく内容も充実した立派な写真図鑑だ。
写真:桜井淳史他
渓流つり大全
渓流釣り大全
仕掛けや装備などの初歩的な事柄から岩魚ヤマメ・アマゴの生態や分布のほかフィーダーレーンという高度な釣法まで詳しく解説。
300頁に及ぶ読み応えのある1冊。
わが回想の谿々わが回想の谿々 「大イワナの滝壺」の続編。
大岩魚を求めて厳しい遡行の末にたどり着いた岩魚の楽園とそこでの釣りのエピソードなどS50年頃〜63年までの13編の釣行記。
風のテンカラ師風のテンカラ師 釣行記ではなく釣りと釣りにまつわる様々な出来事を面白おかしく書いてある。著者の日常や周りの人々の四方山話が全23編。
水の誘惑
水の誘惑
読み応えがある。幸田露伴「幻談」も収録。林房雄「妖魚」デビッドV・レディック「湖の女王マ・キイ」モーパッサン「あな/二人の友」が面白かった。
林房雄 ヘミングウェイ 山本周五郎 佐藤惣之助 梅崎春生 神津和郎 幸田露伴 レディック 坪田譲治 アルテンベルヒ 田木繁 尾崎一雄 ウィルアムスン 緒方昇 獅子文六 坂口安吾 チェーホフ 伊藤圭一
マジで死ぬかと思った体験談
釣り人のマジで死ぬかと思った体験談
つり人社発行の『渓流』に掲載されていた「九死に一生」というシリーズをまとめた本の第1弾のようだ。
ショートエッセイ風の軽い内容だが中には読んでいて背筋が寒くなるような体験談もあった。
22人の死にそうになった体験は戒めにしよう。
渓魚つりしかの川渓魚つりしかの川 群馬と特に東北の川での釣行記中心の随筆。初めてフライフィッシィングもいいなぁと思わせてくれた。往々にしてFFマンの作品はカタカナが多く読んでいて意味が分からない事も多々あるがこの作品は全くそれがない。海外の大物釣りの話でもなく日本の森林と川と魚を愛する著者の思いが伝わる。また著者自身が撮影した写真も掲載されていてキレイだ。 山女魚歳時記山女魚歳時記 自費出版。1部は「関連書物」2部は「ヤマメ・ヤマベ」の語源の諸説、3部は釣行中心のエッセイ、4部は引退後という構成だ。所々の川柳に「源流や 岩魚の釣りに 名人なし」とか北海道では「ヤマベ釣りに行って岩魚を釣る人は素人」と言うとか。岩魚は不味いし魚品がないとまで散々だ。言いたい事を言い書きたい事を書いているが嫌味がないので逆に笑えた。
山の夜を見よ山の夜を見よ 「新・釣師列伝」の姉妹編で渓流釣りと夜を題材にした18人の作者の体験談集。全作品が傑作で短編ながら読み応えがある。夜がテーマなので暗闇の中で背筋が寒くなるような話もある。
増田千裕 熊谷栄三郎 村田久 赤羽千民 菅原正志 塩野米松 中村滋 宮本光一朗 森茂明 高木新次郎 大貫時雄 平野肇 西野泰平 潮田順弘 真崎隆治 佐藤吉彦 今西資博 沢渡麗二
底なし淵底なしの淵 「新・釣師列伝」「山の夜を見よ」に次ぐ渓流ライブラリーのシリーズ第3弾。前シリーズと違い村田久氏だけのエッセイ集だ。「岩魚幻談」に収められている「底なし淵」含め全14編。
序文で井上ひさし氏が自然描写が上手いと述べているが、私は登場する人物表現が好きだ。特に岩手の方言での著者と老人のとやりとりがいい。
釣り時どき仕事釣り時どき仕事 1996〜97年雑誌・新聞に掲載された釣りを中心とした全52作品のショートエッセイ。売れっ子作家の超過激なスケジュールの中で隙間を縫って釣りに出かけようとする著者のドタバタ・ジタバタが面白おかしく描かれている。釣りそのものの逸話は少ないが、テンポが良く親しみやすい文章。 夜明けの森
夕暮れの谷
夜明けの森 夕暮れの谷
「イワナの夏」から20年を経た2冊目のエッセイ集。全11作品中表題と同じ「夜明けの森、夕暮れの谷」は10編の小作品が収められている。釣法はフライフィッシングでも「バンブーロッドの話」を除いてFFの専門用語も少なく釣り場も日本の渓流。情景描写の上手さは流石。まるで自分が見ている様に感じる。
全国雑魚釣り
温泉の旅
全国雑魚釣り温泉の旅
釣り好き数人が各地の川を巡る車の旅を綴った日記のようなもの。立ち寄った河川数は多いが魚は鮒・鯉・ウグイ・ハヤなどばかり。通りすがりの人との立ち話や仲間同士の日常会話。「何処でどうした」だけの1日の出来事。ハッキリ言って斜めどころか縦に読んで終わらせた。 私の釣りの旅私の釣りの旅 へら鮒の釣行記。「昭和50年代の中高年女性の鮒釣り」はセピアカラーのスナップ写真のような昔を感じる。
岸に座って長時間動かない鮒釣りは、釣り人が受け取るものが渓流釣りとは大きく異なる。そのため変化や躍動感に欠けるのは鮒釣りの著書に共通しているように思う。
二つの魚籠二つの魚籠 大見出し15、小見出しを加えると26の作品集。鮎釣りが多い。文中の釣り用語や人名についての注釈があり、中には詳しく図解入りで説明しているものも。叔父に連れられて初めて友釣りをした時の話「親掛け」は胸にしみる作品。「五つのエラー」は違う人が書けば爆笑になったかも。 マジで死ぬと思った
体験談2
釣り人のマジで死ぬかと思った体験談2
第2弾。同じく釣り人の危機一髪の体験談。
ちょっと笑ってしまう話からゾッとするものまで全22作品。
S49年の「伊豆半島沖地震」に遭遇した釣り人の話は、被災地の当日の様子が生々しく伝わり迫力がある。
渓語り渓語り 著者は『遅合わせ』という独自の釣法で有名なテンカラの名手。最源流の魚止めを求めて、ワイルドな山岳渓流の釣行記19編。「魚止めへの希求」は源流域での放流がネイティブな岩魚の存在を危うくしている状況に警鐘 イワナ秘境の追跡イワナ秘境の追跡 岩魚の桃源郷と言われた各地の秘境の今昔と巻末に「釣りよもやま話」として7作のエッセイが収録されている。
それぞれの川・源流の歴史や環境の変化を釣行記を交えて詳しく紹介している。
川釣り礼賛川釣り礼賛 千葉県に越した後に海釣りを描いた「続釣魚礼賛」の前作品だ。19編の渓流釣りを中心にした釣行エッセイ。さすがに直木賞作家とあって、描写が豊かで当時の川や人々の様子が目に浮かぶ良い作品ばかり。単独釣行の魅力を再認識した一冊。 源流の呼ぶ声源流の呼ぶ声 会津黒谷川・南アルプス三峰川・檜枝岐と硫黄沢・黒部源流・北アルプス双六川の5章。長野県三峰川付近に山小屋を建てるまでの様子を含めて、源流釣りと山登りを織り交ぜた山の楽しみ方が伝わる随筆。
S40年頃の話なので、今の川や山の状態とのギャップをはっきりと感じる。
水辺の怪談1・2水辺の怪談1・2 1巻は18編、2巻は19編。月刊「つり人」に掲載された釣りにまつわる怪談話をまとめたもの。
軽いショートエッセイだが、中には本当にゾッとするような話も…。
簡単に読めてしまう内容ではあるが、釣りに出かける前には読まない方が良いかも。
渓流釣りvol.5渓流釣りvol5 「毛鉤研究」の項は毛鉤の作り方・水生昆虫の動きなど。「さよなら、素石さん」は素石さん追悼文17編。その他ショートエッセイ12編。33県33名のミニエッセイ等毛鉤をテーマに構成。
鳥を呑み、水面の岩に頭を乗せて休憩中の(?)の大岩魚を発見した「白昼幻影」が印象的だ。
釣りは愉し釣りは愉し H16年で80才の著者は今でも片道530kmを運転して釣りに行く!NHK職員当時の赴任先イギリスでの釣りを含めて全34編の釣行記。好みではない外国での釣り話も、登場人物や話がスマートでとても面白い。40年前の川と今の川を知っている現役の釣り人ならではの内容がいい。 旅に出て、釣る旅に出て、釣る 東大で体育学・スポーツ科学の教壇に立つ筆者が日本各地と世界中を釣り歩いた時の坦々とした記録が、100編を超える。
立派な装丁と表紙の山女魚の絵のみ評価。
生意気言ってm(__)m
テンカラ解体新書テンカラ解体新書 テンカラ先生として著名。学者らしいデーターや分析も織り交ぜながら釣りとテンカラの魅力を面白おかしく伝えている一冊。難しい内容でも分かりやすく描かれており、著者の人柄がにじみ出ている。第4章の「ニッポン社会を眺めれば…」と「釣り環境を考える」は共感するところが多い。 テンカラ狂想曲
テンカラ狂想曲
初めて出会った渓流釣りがテンカラで、以来テンカラ一筋という著者。毛鉤・ライン・竿などの試行錯誤や失敗談、エピソードが盛り込まれたエッセイ。
ウィットがあり軽快で、テンカラの魅力が十分伝わる。テンカラ先生の石垣尚男氏、名人恩田俊雄・中川栄太郎氏も登場する。
かげろうの釣りかげろうの釣り チョッと変わったマニュアル本。二部構成で前編は毛鉤の歴史や渓流魚の分類、カゲロウの羽化や生態について。そして山女魚を擬人化して描いた有名な「ヤマメの与三さん」など。
後編はテクニックと仕掛け・毛鉤の作り方などが写真と絵で解説されている。
テンカラとは言わず毛鉤釣りと称している。
新編かげろうの釣り新編かげろうの釣り ヒット作「かげろうの釣り」から抜粋した「ヤマメの与三さん」ほか随筆7作品と、その後雑誌に掲載された随筆10作品を集めた作品集。ヤマメとアマゴの生息域について書かれた「大菩薩峠を越えた信玄やまめ」は興味深かった。随筆好きの方にはおススメの一冊。
かげりうの釣り あとさきかげろうの釣り あとがき 短編の随筆が31編。30年前の釣行や出来事を振り返った作品が多い。
フライフィッシング独特のカタカナの多用がなく釣法を意識せず読める点がいい。
ただカメラや絵画など釣り以外の内容も多い。

釣れなくてもよかったのに日記
釣れなくてもよかったのに日記
著者は京都の病院の院長。S49年〜57年まで雑誌「釣り人」に掲載された中から45作品をまとめたもの。
主に海釣りの釣行とエピソードで同行した人々や周辺の人々の様子などがコミカルに描かれている。
渓流師の快楽渓流師の快楽 三部構成で前編の一部・二部はまるで論文のよう。
しかも回りくどい文章なので読みづらく分かり難い。
第三部の「話(魚の民話)」は面白い。ただしその解説部分は斜め読みでいいかも。(^_^;)
旅と渓
旅と渓
左ページは写真(モノクロ)右が文章という写真家らしい作り。語り口調で綴られた15作のエッセイと最後の「シラメ釣り」はフライフィッシングについての対談。キャッチ&リリースには否定的で、その理由については反論したい気持ちになった。
釣り場にて 昭和37年〜56年に雑誌で発表された作品の中から38編をまとめた随筆集。著者が同行したり、偶然出合った人物についての作品がいくつかあるが、その中の「上州のイワナ釣り師」に登場する月岡名人の静かに釣る釣り方には感心!ほんとかな〜ぁ?試してみよう。 私の釣魚大全 17編の釣りエッセイ。
タナゴ釣りの一話があり、数釣りを競うタナゴ釣り師に対して痛烈に批判しているのが小気味いい!国内外での大物釣りが多く、趣向が違い過ぎるため想像力の乏しい私にはイメージができない作品もあった。釣り人というよりハンターに思えた。
風のテンカラ師
「つりマガジン」「別冊フィッシング」に掲載されたものに1作品を加えた全23作品の釣行記中心のエッセイ集。各地の釣行記は魚がヒットした時の様子などをリアルに表現しているが、正直言ってあまり読み応えはない。軽いタッチで読みやすいのだが少々薄っぺらい感じ。 やまめを追って
題名に反して、内容は釣りではなかったけが、現在私のベスト10に入るほど面白い!人間を簡単に呑み込む滝壺に素潜りで挑み、山女魚を素手で捕まえ、資料・研究するという凄い人物。文章は上手いとは言えないが体験そのものがショッキングなうえ、心臓がバクバクするリアリティーがある。特に「蜘蛛が淵」「後家が淵」は圧巻!
山女魚に惚れた
おそらく「週間釣りサンデー」に記載された作品をまとめたもの。27の短編エッセイになっているが内容は?「渓流の寄り道」で私が書いている「ある一冊」とはこの本のこと。大正2年生まれの方だから、当時では普通のことだったとも想像できる。特別印象に残るエピソードはなかった 現代テンカラ
テンカラ釣りの解説本だが一般的なマニュアル本より読み応えがある。著者オリジナルのテーパーラインの作り方、毛鉤の巻き方ほか道具類の解説から振込みやポイントの選び方、釣り方などなど、細かく丁寧に写真や図解入りで説明されている。後半のQ&A含め、テンカラ釣りでなくても参考になる点が多いはずの内容。
イワナ・ヤマメが楽しく釣れる
北海道から東北の釣り場と周辺の温泉や観光名所を地図入りで詳しく案内している。随筆は、オニギリを与えたカラスがお礼に(?)リンドウの花をを置いて行った話など、最後に3編あるだけで残念!後半の付録では仕掛け・釣り方と豆知識というワンポイントアドバイスがあるが、ヤマメ・イワナの雌雄の見分け方他、私には結構目からウロコ!
 
お帰りは 本のINDEX 見られたくない道具箱 または 「岩魚のめ」 
 
 

 
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